これは、とある写メールから始まった闘いの物語である。


第五章 古パンダ任三郎




これはとある旅館で起こった奇怪な事件の
お話である。

我らが古パンダ任三郎は、
彼女(自称)さんの策略により、
なんと『仁三郎』という宿に
何の因果か宿泊する事となった。
宿の名前からして、
我らが古パンダ任三郎のために
存在する宿といっても過言ではない。
是非、彼の奇怪な体験を経験するためにも
宿泊をオススメしたい。






部屋に入り、古パンダ任三郎が一番初めに
目撃したもの‥それは‥何?
何故、柱にそんなものが!
事件の匂いがする。
古パンダ任三郎は、得意のポーズを決めた。

「ん〜〜、え〜〜、古パンダ任三郎です
どうやら私はとても凄い宿へと来てしまったようです」


柱に貼り付けられた謎の物体‥。
これの正体は?!
見れば見るほど謎は深まるばかりである。




「ん〜〜、え〜〜、古パンダ任三郎です
どうやら寝タバコ火の元には気をつけなければならない‥そういう事らしいですね〜」

館主さん、達筆!
古パンダ任三郎さんは、タバコを吸わないので
大丈夫なはずである。
が、しかし、熱いハートを持つ男、古パンダ任三郎。
彼のハートで、引火しないか少しだけ不安である事、
館主に伝えるべきか‥否か。



「ん〜〜、え〜〜、古パンダ任三郎です
テレビの隣に〜これは、洗面所があるようですね。驚きました〜」


いや、それより、洗面所の鏡に不審者が!
不審者が写り込んでます!
これは、何かの事件の前触れ‥

「ん〜〜、あ〜〜、それは私のようですねぇ」



「ん〜〜、え〜〜、古パンダ任三郎です
これは凄いですね〜。座布団の数‥見てください、ここです」

座布団、多すぎますよ!
一体、何に何に使うのでしょうか
はっ!やっぱり『笑天』

「ん〜〜、え〜〜、どなたかこの方から、座布団一枚、抜いちゃってください」

ああ、それだけは勘弁。
床が冷たいとですよ(泣)!



「これは驚きましたぁ〜。布団が入っている押入れに鍵がかかるようになっている。
ん〜〜、金庫はそこにある。なのにもかかわらず、ここにも‥」
鍵?
これは不思議です。
は!拉致監禁出来る様に!
犯罪の匂いがしますよ、古パンダさん!
「いや、それはないでしょう」
即答ですか!
事件が事件の匂いが‥!

「あ!これは‥」



「イギリス製ですね〜」

イ‥イギリス製?!
ハイカラだ!



「というわけで、大変お世話になりました。
ええ〜お陰様で、とてもゆっくり出来ましたぁ。
皆さんも是非宿泊してみてはどうでしょうか。
ん〜〜、え〜〜、古パンダ任三郎でした」



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